グローバルユース防災サミット

私たちについて

グローバルユース防災サミットの様子

グローバルユース防災サミットは、大阪・関西を中心に、防災を学び、活動に取り組むユース(10代、20代)が中心となり、地域的視点と世界的視点の双方から「災害に強い社会」の実現をめざし、自らの活動を持続発展可能なアクションに変える取り組みです。

我が国は「災害大国」で、これまでに何度となく災害を乗り越えてきた「防災大国」であり、世界最高レベルの防災研究とテクノロジーで世界に貢献することができます。 私たちが暮らす大阪は、魅力あふれる国際都市であり、世界中からやってくるゲストを災害から守る「レジリエントな社会」としての機能を高めなければなりません。

そのためには地域に視点をおいた「防災」に加え、世界を視野に入れた「BOSAI」の可能性を拓くことが必要だと考えています。 私たちは、地域と世界を見渡す広い視野と深い知識、そして熱意を兼ね備えた「若き防災人材」の育成に取り組んでいます。

10代、20代のユースのみなさん、BOSAIで世界をつなぐ「グローバルユース防災サミット」の活動に参加しませんか。 夏休みを中心に、大阪にある災害遺構や防災施設を訪れ、大阪を災害から守るプロフェッショナルと共に「私たちがめざす未来のBOSAI」について考えます。

活動のきっかけ


地球沸騰化が進展し、世界レベルで災害が多発し、激甚化しています。私たち大阪においても、近い将来起きると言われている南海トラフ巨大地震や大津波による被害は計り知れないものになると予測しています。

防災の大切さをもっと多くの人に伝えたい、共有したい。

災害時に弱い立場に陥る人たちの命も守れる社会を作りたい。

2025年に地元大阪で開催される万博に向けて私たちは活動を開始しました。
大阪の子ども全てが参加できる防災ユニットである「チームU15防災」(TEAM EXPO 2025共創チャレンジ)を立ち上げ、万博のテーマである「いのち輝く、未来社会のデザイン」に共鳴し、「防災力日本一の大阪」の実現に動き出しました。

世界を見渡すと、「防災」は日本だけの課題ではなく、地球沸騰化の影響などによる様々な災害が発生し、尊い人命と社会の未来を奪っており、私たちが取り組む「防災」は今や、世界共通語の「BOSAI」として、地球規模で取り組むべき課題であると考える人が増えています。

 

私たちにとって記念すべき第1回のサミットは2021年10月30日(土)。大阪の姉妹都市であるドイツの「ハンブルク市青少年消防団」をパートナーに迎え、日独の防災の現状と課題について共に学び合い、伝え合いました。2021年は日独交流160周年という記念の年であり、両国の新たな交流の歴史を切り拓く、まさしく「運命の年」となりました。

 

2022年には、日本と同じ地震頻発国のトルコのユースとご縁がつながり、共に長い歴史の中で確立してきた地震への対応や災害時の備えなどについて小学生から大学生まで幅広い年代の学生たちが自分たちの視点から防災をどう考え、どう取り組んでいるのかを伝え合いました。

歴史や文化の異なる国では、防災の考え方や方法も違うことを知り、ユースたちの関心は防災から国際理解へ広がりました。文化プログラムでは、お互いの国のお菓子やアニメの話で盛り上がり、どちらのユースも笑顔で語り合う姿が印象的でした。

 

2023年2月にはトルコで大規模な地震が発生し、家や学校が大きな被害を受けた地域の子たちの安否を心配する声が高まり、ユースたちができる支援について考え、行動しようという機運が高まりました。3月には次世代BOSAIフォーラムにおいてトルコに向けたメッセージの発信と支援募金の呼びかけを行いました。