グローバルユース防災サミット

グローバルユース防災サミット2024レポート

2024年10月26日(土)に開催した「グローバルユース防災サミット2024」は、会場・オンラインに国内外から87名の参加をいただき、無事に終了いたしました。


◎開催趣旨  
近年、国内外で頻発する大規模災害が激甚化し、世界は「災害多発時代」のフェーズに入ったと考えられます。このような背景の中で未来の社会を守るためには、現役の防災人材に続く「次世代の防災人材」の育成が急務です。彼らが5年後、10年後に社会の中心で活躍し、さらにその次の世代へ防災の知識と経験を継承していくことが、未来の社会を守るための重要なセーフティネットとなると考えています。そのためには若い世代が確かな防災知識と経験を培うだけでなく、多様な文化や背景を持つ人々と相互に理解し、尊重し合う共助の関係構築が欠かせません。世界有数の災害大国として蓄積された知識と経験を力に、世界のユースと共に「防災/BOSAI」を旗印に社会に貢献する活動を広く発信します。

◎目的  
・地球規模の重要課題である「防災/BOSAI」を、次世代の担い手であるユースがローカルとグローバルの視点から学び、考え、具体的なアクションに導きます。
・大阪を拠点に活動するユースが、この夏、様々な国・地域で展開した「防災/BOSAI 活動」を一挙に公開し、同年代のユースたちとの新たな協働の場とします。
・大阪市市民活動推進助成事業及び公益財団法人三菱UFJ国際財団などの支援を受け、ユースが主体的かつ継続発展的に「防災/BOSAI」の重要性を学び、探究を深める機会を重ねることにより、地域防災の担い手としての自覚を持つ国際感覚豊かな防災人材を育成します。 

◎日時  2024年10月26日(土)  14時30分〜16時30分
◎会場  西尾レントオールR&D国際交流センター(大阪市住之江区南港北 1-12-75)及びZoom
◎内容  
開会挨拶 ユース代表
来賓挨拶 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 堺井啓公局長メッセージ(代読)
開催趣旨説明 大阪公立大学都市科学・防災研究センター 教授 生田英輔先生

プログラム#1 「防災/BOSAI活動のショーケース」(先進的、独創的な防災活動の発信)
・大阪府立水都国際中学校・高等学校
研修旅行や留学でこの夏訪れた世界の国々において中高生が行った防災探究活動報告。
・「Girls On Fire」(オーストラリア)
創始者のMs. Bronnie Mackintoshから、ティーンエージャーの女子で編成される義勇消防団の役割と女子のエンパワメントの実例報告。
・藤田翔乃、出水眞輝
三菱UFJ国際財団の助成を受けて行った被災地復興に関する調査及び現地報告。
・チャンキリTOBB Science High School(トルコ)
昨年2月に発生した大地震による各地の被害状況と復興状況。中高生による防災教育活動報告。
・デフノバ
聞こえない、聞こえにくい子たちの防災学習活動と東北スタディツアー報告。 (写真下)
・OSAKANOTOMODACHI(おおさかのともだち)
高校生による能登半島地震被災学生受け入れ活動と現地での災害ボランティア活動報告。

プログラム#2 「BOSAIラウンドテーブル」(ユースによる防災BOSAI活動の“価値”とは)
・プログラム#1の登壇者
・豊中市立第一中学校「地域守り隊」
・私立高槻中学校・高等学校ほか
防災の活動を始めるきっかけは何か、自分たちの活動が地域や世界の人々を災害から守り、救うためには何が必要か、自分たちの活動をどう評価しているのか、などモデレーターの問いかけに様々な意見や思いが寄せられました。

 来年、万博会場で大勢のゲストの前で行う「サミット」において何を発信するべきか、どう発信するべきか、具体的なアイデアを出し合い、方向性を決定しました。

グローバルユース防災サミット2024共同宣言
プログラムを通じて得た知識や、実際の活動から得た気づきをもとに、ユースの代表が来年のサミットに向けて何に取り組むのか、具体的なアクションを3つ考え、宣言文に盛り込むチームの様子。デフ(聞こえない、聞こえにくい)子たちも手話を交えながら議論に参加してくれました。

生田教授による総評
閉会

◎主催 グローバルユース防災サミット実行委員会
◎後援 大阪市、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、大阪公立大学都市科学・防災研究センター
◎協賛 田中手帳株式会社、尾西食品株式会社
◎特別協賛 西尾レントオール株式会社